最初に読んだとき、「何かわけわからなくてつまらない」そう感じた記憶がある。その後しばらくして読んでみて、そのわけのわからなさと言うのか、その魅力に惹かれてしまった。おとぎばなしのような作品、リアルな作品、いろいろあるが、川上弘美の匂い、透明感と言うのか、現実感の希薄と言うのか、それはどの作品にも漂っている、そんな作家である。
1958年東京都生まれ。お茶の水女子大学理学部生物学科卒業。高校の生物の教員などを経て作家となる。
・小説
物語が、始まる
蛇を踏む
いとしい
神様
溺レる
おめでとう
センセイの鞄
パレード
龍宮
光ってみえるもの、あれは
ニシノユキヒコの恋と冒険
古道具 中野商店
夜の公園
ざらざら
ハヅキさんのこと
真鶴
風花
1996年 中央公論社
1996年 文藝春秋
1997年 幻冬舎
1998年 中央公論社
1999年 文藝春秋
2000年 新潮社
2001年 平凡社
2002年 平凡社
2002年 文藝春秋
2003年 中央公論新社
2003年 新潮社
2005年 新潮社
2006年 中央公論新社
2006年 マガジンハウス
2006年 講談社
2006年 文藝春秋
2008年 集英社
・エッセイ
あるようなないような
なんとなくな日々
ゆっくりさよならをとなえる
此処 彼処(ここ かしこ)
1999年 中央公論新社
2001年 岩波書店
2001年 新潮社
2005年 日本経済新聞社